【受賞報告】MAZDAドキュメンタリーが、Cannes Lions 2026でBronze Lionを受賞しました
- 2 日前
- 読了時間: 5分

LUCK株式会社が企画・制作に携わったMAZDAドキュメンタリー「RX-7と過ごした25年間、最後の3日間 〜クルマが残してくれたもの〜」が、世界的なクリエイティブアワードであるCannes Lions 2026において、Entertainment部門 Bronze Lionを受賞しました。
本作は、長崎県に暮らす西本尚子さんと、25年間大切に乗り続けてきたマツダ RX-7の物語です。
80歳の誕生日を迎えるにあたり、免許返納とともに愛車を手放すことを決めた西本さん。「友達だった。いつも一緒にいる友達」そう語る西本さんとRX-7が過ごす、最後の3日間を記録しました。


【MAZDAドキュメンタリー】RX-7と過ごした25年間、最後の3日間 〜クルマが残してくれたもの〜 https://youtu.be/CWhNI_x9W6c?si=api4o-p2NRT4ROHu より
本作で大切にしたのは、クルマを単なる製品として描くのではなく、一人の人生に寄り添ってきた存在として見つめることです。日々の暮らし、家族との会話、思い出をたどる時間、そして最後の引き渡し。大きな演出ではなく、静かなまなざしでその瞬間を追うことで、西本さんとRX-7の関係性、そしてマツダが大切にしてきた「人とクルマのつながり」を表現しました。



【MAZDAドキュメンタリー】RX-7と過ごした25年間、最後の3日間 〜クルマが残してくれたもの〜 https://youtu.be/CWhNI_x9W6c?si=api4o-p2NRT4ROHu より
LUCK株式会社は、本作において企画、取材、ディレクション、編集、SNSコンテンツデザインまでを一貫して担当しました。
少人数のチームだからこそ、被写体に近い距離で丁寧に向き合い、言葉になりきらない感情や、何気ない所作の中にある物語をすくい上げることを目指しました。
【小川凜一 (企画・ディレクション) コメント】 マツダ様より「“前向きに今日を生きる人の輪を広げる”という会社のパーパスを伝える映像を企画して欲しい」という依頼をいただきました。それならば「マツダ車のおかげで前向きに生きる人」を見つけるべきだろうと考え、マツダ車オーナーを探し始めるところから企画がスタートしました。 その中で、西本さんに出会いました。 初めて西本さんにお会いした瞬間から、この映像は「何よりまず視聴者が西本さんを好きになること」が不可欠だと考えました。彼女の魅力を伝えるため、撮影時には自然な言葉、仕草を“待つ”ことをなによりも重要視しました。 カメラは回しながらも、形式的なインタビューは避け、私との普通の会話を重ねました。また、撮影場所もこちらで指定せず、地図を広げて「どこ行きたいですか?」と息子さん含めてみんなで相談する形で決めました。 すると、最初は「ちゃんとした回答」だった言葉が、1日、2日と関係が深まると共に「ふとした本音」と「自然な笑顔」が出てくるようになりました。 そんな中で迎えた最後の夜。もう帰ろうかという頃、「いよいよ、お別れですね」と声をかけたとき、ぽろっと出てきた初めての言葉。それが「友達だった」という一言でした。 その場にいた誰もが、カメラのことなど忘れていました。 そこから、ゆっくり、ゆっくりと、クルマがいなくなるさみしさ、クルマにとっての幸せ、「乗せてくれてありがとう」という感謝が、自身とクルマに聞かせるように静かに語られました。っていたものが、最後の最後にやってきたのです。 ドキュメンタリーは、人の芯の部分を描くものだと考えています。そしてその芯に出会うのは、簡単なことではありません。相手も人である以上、こちらも“人”の部分で向き合い、人と人の関係が育まれてから初めて触れることができるものだと考えています。 映像を通して、西本さんの自然な魅力、そして西本さんの前向きに生きる日々に欠かせなかった、クルマの持つ温かな側面に気づく機会となれば嬉しいです。
【砂田(制作プロデュース・編集・デザイン コメント】 この作品を作る上で大切にしたのは、西本さんを中心に、いくつもの関係性がゆっくりと描かれていくことでした。西本さんとRX-7。西本さんと息子の誠さん。西本さんとMAZDA。そして、西本さんと映像を見てくださる方。 特に印象に残っているのは、西本さんがRX-7を「友達だった」と話してくださったことです。その言葉を聞いてから、私の中でRX-7は“車”というより、もう一人の登場人物のように見えてきました。 編集では、RX-7自身が西本さんに語りかけているような瞬間を大切にしています。 エンジンがかかる音、ランプの目がパチリと開く瞬間、車内に置かれた猫の人形、ハンドルをぎゅっと握る手、いつも一緒に帰っていたガレージ。そうした小さな場面一つひとつから、25年間大切にされてきたRX-7の“声”が聞こえてくるような映像にしたいと思いました。 この作品を見た方が、西本さんとRX-7が過ごした時間を、自分自身の人生の一部とどこかで重ねてくださったら、とても嬉しく思います。
公開後、動画はマツダ公式YouTubeチャンネルを中心に多くの反響をいただき、クルマにまつわる思い出や、家族、人生の節目についてのコメントが数多く寄せられました。ひとりのオーナーと一台のクルマの別れが、多くの人にとって、自分自身の記憶や大切な存在を思い出すきっかけになったことを、制作チームとして大変うれしく感じています。 このたびの受賞を励みに、LUCK株式会社はこれからも、企業やブランドの奥にある想いを、誠実な企画と映像表現で届けてまいります。
ご一緒いただいたマツダ株式会社の皆さま、西本尚子さん、西本誠さん、制作スタッフの皆さま、そして作品をご覧くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。 作品情報
作品名
【MAZDAドキュメンタリー】RX-7と過ごした25年間、最後の3日間 〜クルマが残してくれたもの〜
公開先 マツダ公式YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/watch?v=CWhNI_x9W6c
受賞 Cannes Lions 2026Entertainment部門 Bronze Lion
制作クレジット 企画・取材・ディレクター・編集:小川凜一 / LUCK株式会社 プロデューサー・編集・デザイナー:砂田智香 / LUCK株式会社 撮影:松栄憲太 / 株式会社アマナ 録音・整音:小野幹和
カラーグレーディング:神林輝




コメント