姫路市立手柄小学校にて書籍「キラリモンスター」を使ったキャリア教育の授業を行いました。
※写真などは学校の許可を得て掲載しています。
<授業に至ったきっかけ>
2021年8月、小学生向けの新しいキャリア教育本として弊社で執筆・制作した
書籍『キラリモンスター ちょっと変わった偉人伝』が出版されました。
その書籍を読んでくださった小学校の先生から「一緒に授業開発を行いたい」というご要望をいただいたことがきっかけとなり、授業プロジェクトがスタートしました。
3学期の期間を通して、複数回のオンライン授業と
子どもたちによる「オリジナルキラモン発表会」が開催されました。
<他の小学校での事例>
「キラリモンスター 出張授業!」は、
弊社の小川やキラリモンスターに登場した
"ちょっと変わった偉人"の人たちから、
仕事やこれまでの人生や体験を聞き、
生き方の多様性やキャリアを学ぶ授業となっています。
書籍『キラリモンスター』では様々な大人たちの個性がモンスターとして登場します。
【登場する15人の偉人たち】
HIKAKIN、原ゆたか、冨永愛、いわいともひさ、奥村心雪、家入一真、渋井弘美、渡辺直美、 井本陽久、動く城のフィオ、河瀨直美、ARuFa、澤田智洋、本木恵介、吉藤オリィ(敬称略/登場順)
「キラリモンスター 出張授業!」の構成
① 大人たちから体験や経験を聞いて"他者分析"をする
② 子どもたち自身が”自己分析”を行い、自分の個性となる「私のキラリモンスター」を考える
③ 「キラリモンスター」という自分自身の個性をモンスターや空想のキャラクターという、実際にビジュアルに書き起こすことで、より具体的に自分の個性や将来像に向き合う
複数回授業を行う中で、手柄小学校の子どもたちは「好きなことや苦手なこと」「長所を短所に変えれること」などを学びながら、自分自身のことをじっくりと知るための「自己分析」を行いました。
(子どもたちが実際に行なった自己分析シート)
「自己分析」を行なった後、子どもたちから
「自分の好きなこと・得意なことを見つけることはできたけど、それをどのようにモンスターにして良いか分からない」
という質問をいただきました。
まさにこの子どもたちの疑問は、キャリア教育でも大変重要な「自分の個性」を表現する上で大切な発見です。
「好きなもの・嫌いなもの、得意なこと・苦手なことは、なんですか?」と聞かれた時、
この質問は意外と多くの人が簡単に答えることができるのですが、
「あなたの強みや個性はなんですか?」と聞かれると、途端に考え込んでしまう人が多いのです。
これは子どもたちだけでなく、就活生や社会人にとっても難しい質問かもしれません。
私たちは、自分自身の個性を発見していく上で、その人の思考やこれまでの実体験の中にヒントが隠されていると考えます。
例えば、好きなことが「サッカーをプレイすること」という子がいた場合、「なぜサッカーをすることが好きなのか?」とその理由をもう一つ掘り下げることが大変重要です。その答えは人によって様々かと思いますが「ゴールした時、最高に気持ちいいから!」と答える子もいれば、「友達とパスを繋げることが楽しい」と答える子もいると思います。
それぞれ同じサッカーが好きなことは変わりないのですが、「なぜ好きなのか」という理由が全く異なるのです。
この「なぜ」が個性の源となる『秘められた力』に繋がります。
「ゴールすることが気持ちいい」と答えた子の秘められた力は、ゴールキーパーとの一足即発の中でもゴールを決める『勝負強さ』かもしれません。
「友達とパスを繋げることが楽しい」子は、チームメイトと協力し合える『チーム力』や『コミュニケーション力』が秘められた力になるかもしれません。
(手柄小学校の子どもたちが考えた自分の秘められた力)
様々な小学校からご相談を受ける際、多くの小学校で、好きなことや得意なことといった、その子の表層上の趣味思考までを答えさせるたけだったとお伺いすることが多いです。
その表層のもう一層深い思考の中にある、自分の個性となる『秘められた力』を考え、
それをクラスメイトや先生といった他者に伝えるため『モンスターのビジュアル化』といったアウトプットをすることで、
小学生が初めて自分自身のキャリアに向き合う時間となると考えております。
▽手柄小学校の子どもたちの「私のキラリモンスター」
現在、小学校・中学校など教育関連の皆さまからの授業は、ボランティア活動として授業を行っております。
ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。
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